ゲーム中にビデオメモリ不足のエラーが出る場合、すぐにグラボを交換するのではなく、どの設定や場面で専用GPUメモリが不足するかを切り分ける必要があります。
まず解像度、テクスチャ品質、レイトレーシング、常駐アプリを見直し、それでも不足するならVRAM 16GB以上のグラボが現実的な候補です。4K高画質や重いMODまで考える場合は、32GBモデルも比較対象になります。
VRAM不足をメインメモリ不足と混同したり、共有GPUメモリを専用VRAMの代わりと考えたりすると、買い替えても原因を解消できないことがあります。
ここでは、症状の見分け方、失敗しやすい条件、確認方法、交換前の対処、既存10商品の違いを順番に整理します。
- 最初に専用GPUメモリと発生条件を確認する
- 8GBは重いゲームや高解像度で余裕が少ない
- 設定を下げても改善しなければ16GB以上を検討する
- 交換前に電源、ケース、冷却条件を確認する
ゲームのビデオメモリ不足を見極める5つの判断基準

ビデオメモリ不足は、容量の数字だけでは判断できません。症状が出るタイミングと専用GPUメモリの使用状況を確認し、設定変更で改善するかを先に試します。
買い替える場合も、VRAM容量だけでなく、遊ぶ解像度、GPU性能、電源、ケース内スペースまで一緒に確認してください。
- ビデオメモリ不足で起きる症状
- VRAM 8GBで足りなくなる場面
- タスクマネージャーで見るべき数値
- 買い替え前に試す解消策
- グラボ交換を判断する基準
1. ビデオメモリ不足で起きる症状
代表的な症状は、ゲームの強制終了、カクつき、テクスチャの読み込み遅れ、急な画質低下、エラー表示です。UE5系タイトルでは、レンダリングリソースの割り当てに必要なビデオメモリが不足している意味のエラーが出ることもあります。
マップの読み込み直後、画質設定を上げた直後、長時間プレイ後、録画や配信との同時使用時など、症状が発生する条件を記録すると原因を絞りやすくなります。
2. VRAM 8GBで足りなくなる場面
VRAM 8GBは、フルHDの中設定や軽めのゲームなら使える場面があります。一方、WQHD以上、高解像度テクスチャ、レイトレーシング、オープンワールド、MODでは余裕が少なくなります。
NEC LAVIE公式サイトでは、ゲーム用途のVRAM容量について次の目安が示されています。
解像度 低~中負荷ゲーム 高負荷ゲーム フルHD(1920×1080) 4~6GB 8GB以上 WQHD(2560×1440) 6~8GB 10~12GB 4K(3840×2160) 8~12GB 12~16GB
8GBで動くかだけではなく、希望する解像度と画質で余裕を保てるかが判断点です。重いゲームを高画質で遊ぶなら、16GBを基準にすると設定を下げる場面を減らしやすくなります。
3. タスクマネージャーで見るべき数値
ゲームを起動した状態で、タスクマネージャーのGPU項目から専用GPUメモリの使用量を確認します。共有GPUメモリが残っていても、専用GPUメモリが上限に近ければ不足を疑う必要があります。
Microsoft Learnでは、専用GPUメモリの列を表示する手順を次のように案内しています。
タスク マネージャーで、 Details を選択します。 Details ペインで、列の先頭を右クリックし、[列の表示]を選択し、Dedicated GPU メモリ を選択します。
引用元:GPU プロセス メモリ カウンターが正しくない値を報告する - Windows Client | Microsoft Learn
4. 買い替え前に試す解消策
最初にテクスチャ品質を下げ、続いて解像度、レイトレーシング、影、描画距離を調整します。MODを外し、録画ソフトやブラウザなどの同時起動も減らしてください。
改善しない場合は、GPUドライバーの更新、ゲームファイルの整合性確認、常駐ソフトの停止、Windowsの再起動を試します。軽めのゲームでも不足表示が出る場合は、ドライバーや常駐アプリなど別の原因も切り分けます。
5. グラボ交換を判断する基準
交換の判断軸は、遊びたいゲーム、解像度、画質設定、現在のVRAM容量、PCへの導入条件です。WQHD以上や4Kを見据えるなら、16GB以上を現実的な候補として比較します。
32GBのRTX 5090は4K高画質、重量級ゲーム、MOD、生成AIやクリエイティブ用途まで考える人向けです。16GBのRTX 5080、RTX 5070 Ti、RX 9070 XTは、ゲームのVRAM不足対策として比較しやすい候補です。
【厳選10アイテム】ゲームのVRAM不足を避けるグラボ候補

ここからは、現在の記事で扱っている10商品を、VRAMの余裕と用途の違いから比較します。32GBは最大限の余裕を求める人、16GBは現実的な交換先を探す人が検討しやすい容量です。
評価指標は全商品共通で「VRAM余裕」「高解像度」「冷却重視」「導入容易」「価格視点」としました。スコアだけで決めず、各商品の見送る条件と購入前の確認点まで読んで判断してください。
4K高画質や重いMODまで考え、VRAM容量の余裕を優先する人向けです。
16GBを基準に、WQHDから4Kまで比較したい人向けです。
Radeonの16GBモデルで価格とのバランスを見たい人向けです。
1. MSI MSI GeForce RTX 5090 32G GAMING TRIO OC グラフィックスカード VD9000
VRAM不足をできるだけ長く避け、4K高画質や重いMODまで考える人向けです。
32GB VRAMに加え、GAMING TRIO系の冷却にも余裕を求める場合に検討しやすい候補です。
価格、消費電力、カードサイズ、補助電源の導入条件は厳しくなります。
VRAM容量と冷却を優先し、PC全体の構成も合わせて整えられる人。
電源やケースを変更できず、16GBで用途を満たせる人。
- メリット:32GBで重量級ゲームへの余裕を見やすい
- デメリット:価格とPC側の導入条件を確認する必要がある
2. MSI MSI GeForce RTX 5090 32G VENTUS 3X OC グラフィックスカード VD9001
32GBを軸に、GAMING TRIOとは別のMSIモデルを比較したい人向けです。
4K高画質やVRAM消費の大きいゲームを長く遊ぶための容量を確保できます。
最上位GPUのため、古いCPUや小型ケースを含むPC全体の構成確認が必要です。
RTX 5090の32GBを優先し、モデル間の価格や冷却条件を比べたい人。
PC全体の更新が難しい人や、16GBで足りる用途の人。
- メリット:32GBで高負荷ゲームの余裕を取りやすい
- デメリット:構成全体の更新が必要になる場合がある
3. MSI MSI GeForce RTX 5080 16G VENTUS 3X OC グラフィックスカード VD9013
32GBまでは不要でも、16GBで上位のゲーム性能を狙いたい人向けです。
8GBからの買い替え先として比較しやすく、WQHDから4Kまで見たい場合の候補になります。
4K最高設定や重いMODを長く使うなら、32GBモデルとの価格差も確認したいところです。
16GBを確保しながら、上位RTXを選びたい人。
VRAMの最大余裕が必要な人や、より導入しやすい候補を探す人。
- メリット:16GBで上位RTXの性能を狙いやすい
- デメリット:VRAMの最大余裕ではRTX 5090に及ばない
4. ASUS ASUS NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti ビデオカード 16GB GDDR7 TUF-RTX5070TI-O16G-GAMING 国内正規代理店品
16GBを確保し、ASUS TUF系の冷却や耐久イメージも重視する人向けです。
8GBからの交換先として、WQHD環境でVRAMに余裕を持たせたい場合に検討しやすいモデルです。
4Kを長く使うなど、さらに性能余裕が必要ならRTX 5080やRTX 5090も比較してください。
WQHDを中心に、16GBとTUF系モデルを重視する人。
4Kの上位用途を優先し、より上位のGPUが必要な人。
- メリット:16GBとTUF系モデルを重視しやすい
- デメリット:4K上位用途では上位GPUも比較したい
5. MSI MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G VENTUS 3X OC グラフィックスカード VD9043
RTX 5070 Tiの16GBモデルをMSIから選びたい人向けです。
トリプルファン系の構成で、WQHD高画質を中心にVRAM不足を避けたい場合に比較できます。
販売価格によってはRTX 5080やRX 9070 XTも候補になるため、購入時の差額確認が必要です。
MSIの16GB RTX 5070 Tiで価格と性能のバランスを見たい人。
上位GPUとの価格差が小さい場合や、Radeonも含めて比較したい人。
- メリット:MSIの16GB RTX 5070 Tiを選びやすい
- デメリット:価格次第では上位GPUも候補になる
6. GIGABYTE GIGABYTE GeForce RTX 5070 Ti WINDFORCE OC SFF 16G グラフィックスカード GV-N507TWF3OC-16GD
16GBを確保しながら、ケース内スペースも意識したい人向けです。
SFF表記があり、大型グラボを収めにくいPCでRTX 5070 Tiを検討する際の候補になります。
小さめの設計でも、すべてのケースに取り付けられるとは限りません。
16GBとケースへの収まりを両方重視する人。
カード長、厚み、補助電源の余白を確保できない人。
- メリット:16GBとケース内スペースを意識しやすい
- デメリット:実際の寸法確認は必須になる
7. GIGABYTE GIGABYTE NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti AERO OC 16G グラフィックボード GV-N507TAERO OC-16GD
白系のPC構成に合わせながら、16GBを確保したい人向けです。
RTX 5070 Tiの容量面と、白いケースやパーツに合わせやすいデザインを両方見られます。
見た目を優先する場合も、同じRTX 5070 Tiの冷却、サイズ、価格差を比較してください。
白系構成と16GBのRTX 5070 Tiを両立したい人。
デザインより価格を優先し、同GPUの安いモデルを探す人。
- メリット:白系構成で16GBモデルを選びやすい
- デメリット:デザインによる価格差を確認したい
8. ASUS ASUS AMD Radeon RX 9070 XT 搭載 ビデオカード PCIe 5.0 16GB GDDR6 PRIME-RX9070XT-O16G 国内正規代理店品
Radeonで16GBを確保し、容量と価格のバランスを見たい人向けです。
WQHDから一部4Kまでを視野に入れ、NVIDIA以外の16GBモデルも比較できます。
ゲームや配信ソフトによってNVIDIA向け機能を重視する場合は、機能相性の確認が必要です。
Radeonの16GBモデルでゲーム性能とのバランスを見たい人。
使いたいゲームや配信ソフトでNVIDIA向け機能を優先する人。
- メリット:Radeonで16GBを選びやすい
- デメリット:ゲームやソフトごとの機能相性を確認したい
9. ASRock ASRock Steel Legend RX 9070 XT 16G AMD Radeon RX9070XT 搭載 RX9070XT SL 16G/AX 長期保証モデル
RX 9070 XTの16GBと、長期保証モデル表記を重視する人向けです。
Steel Legend系のデザインや冷却も含め、8GBから容量に余裕を持たせたい場合に比較できます。
Radeonを選ぶ前に、遊ぶゲームの最適化やレイトレーシング、アップスケーリングの好みを確認してください。
16GBと長期保証モデル表記を判断材料にしたい人。
RTX系の機能やゲームとの相性を優先したい人。
- メリット:16GBと長期保証モデル表記を重視しやすい
- デメリット:RTX系との機能差を確認したい
10. ASRock ASRock Taichi RX 9070 XT 16GO AMD Radeon RX9070XT 搭載 RX9070XT TC 16GO/AX 長期保証モデル
RX 9070 XTの中で、上位寄りの冷却や作りを重視する人向けです。
16GBを確保しつつ、Taichi系の見た目や冷却にこだわるPC構成で検討できます。
価格を優先する場合は、Steel LegendやASUS PRIMEとの価格差を確認してください。
Radeonの16GBに加え、冷却やデザインも重視する人。
同じRX 9070 XTなら価格の低さを優先したい人。
- メリット:RX 9070 XTの上位寄りモデルを選びやすい
- デメリット:価格重視なら別モデルも比較したい
結論:設定で改善しなければVRAM 16GB以上を検討する

テクスチャ、解像度、レイトレーシング、常駐アプリを見直します。
共有GPUメモリではなく、ゲーム中の専用GPUメモリと発生条件を確認します。
16GBまたは32GBという容量に加え、電源、ケース、冷却条件を照合します。
ゲームのビデオメモリ不足は、設定を下げて原因を切り分け、それでも改善しない場合にVRAM 16GB以上を検討するのが基本です。4K高画質や重いMODまで余裕を求めるなら、RTX 5090の32GBモデルも候補になります。
判断を誤ると、メインメモリだけを増設して症状が残ったり、電源容量やカード寸法が合わずグラボを導入できなかったりします。8GBで余裕がない状態を放置すれば、強制終了、カクつき、テクスチャの読み込み遅れが続く可能性があります。
最後に、遊ぶゲームと解像度、必要な画質、専用GPUメモリの使用状況、電源容量、補助電源、ケース寸法を確認してください。その条件に合う範囲で、最大余裕ならRTX 5090 32GB、16GBの上位候補ならRTX 5080やRTX 5070 Ti、容量と価格のバランスを見るならRX 9070 XTを比較します。